約10年前からアースマネジメントが関わる賃貸物件たちを見守ってきました。

ある物件の共有スペースに佇む半円状のベンチ。ほとんど活用されていなかったベンチでしたが1、2年前から、その物件で育つ子どもたちがベンチを囲んで遊び、パパやママがその様子を微笑ましく眺める―そんな光景が見られるようになってきました。

私自身もその物件の一角で健康、美容、暮らしに関するサロンを開いています。 「あぁやっとベンチが役割を発揮した」とニコニコ。 いつの間にか私も、その光景に溶け込んでいました。

建物にはそれぞれの暮らしがあり、建物が集まることで、時に、それぞれの1シーンが交差する。笑顔になったり、ホッとしたりして、それぞれの暮らしに戻っていく。 昔の団地のような、でも程良い距離感も保ちながら。そんなささやかな交差が、いつしか街に溶け込み、新たな光景を生む―。 〝そんな光景をつくり、見守りたい〟という想いに、子どもたちが気付かせてくれました。

子ども達が遊んだり、キッチンカーを呼んだり、プチマルシェを開いたり。そんな憩いの場となるような広場もつくろうと計画中です。 入居する皆さんと、暮らすこと自体に愛着を持てるような、それぞれのシーンをナチュラルにつくっていきたいと夢を膨らませています。

アースマネジメント　福富 順子